今回はアンドレアス・グルスキーのお気に入りJAPANをご紹介!
今までいくつかの観光スポットをご紹介してきましたが、今回のおすすめJAPANは今までで最も複雑で最もコアなスポットのように思います。それが、岐阜県飛騨市に位置するニュートリノの研究所で使用されている観測装置「スーパーカミオカンデ」です。
物質を構成する最小体であるニュートリノを研究しているその施設での神秘的な光景をお勧めしてくれています!
アンドレアス・グルスキー(ドイツ)
写真家
訪日回数 4回
推薦:日本の科学の大聖堂(カミオカンデ)(岐阜)
2007年に、”カミオカンデ“の芸術性を知ったとき、私は岐阜県神岡という、日本のコミュニティから遠く離れた旧鉱山であったこの地に建てられた、このニュートリノ研究所を訪れました。陽子崩壊の研究のために作られたニュートリノタンクは、通常は水が貯められていますが、写真は、内部修理のためタンクが一時的に空にされた際に撮ったものです。この撮影工程で、私は、日本の科学の大聖堂の超常たる光景を目にする機会を得たのです。
【編集注記】 カミオカンデとは
ニュートリノを観測するために、岐阜県 神岡鉱山地下1000mに存在した観測装置。大統一理論の予言する陽子崩壊を実証するため1983年に完成した。カミオカンデは3000トンの超純水を蓄えたタンクと、その壁面に設置した1000本の光電子増倍管からなる。1987年カミオカンデはその仕組みによって、大マゼラン星雲でおきた超新星爆発で生じたニュートリノを偶発的に世界で初めて検出、この功績により、2002年小柴昌俊東大特別栄誉教授は、ノーベル物理学賞を受賞した。1996年にスーパーカミオカンデが稼動したことによりその役目を終えた。
神岡は、岐阜県北部の山々に囲まれた町である。神岡鉱山は8世紀初頭から2001年まで栄え、東洋一の鉱山として大量の亜鉛・鉛・銀を産出した。神岡はまた、割石温泉と、1564年築城、1615年に崩壊しながら1970年に一部再建された神岡城といった観光スポットもある。
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