おうちで温泉気分第十弾「百年を超える歴史の宿　金波楼」

台湾現地日本情報マガジン『WAttention TOKYO+ 挖！日本』の人気連載記事「日本元氣溫泉之旅」を覗き見。温泉ライター西村理恵さんの記事を読みながら、おうちで温泉気分を味わってみてはいかがでしょうか？

今回ご紹介するのは熊本の日奈久（ひなぐ）温泉。

九州の温泉というと、大分県のイメージが強いのですが、実は熊本も温泉が多く、しかも「美肌作用」を促す泉質が多いことから、熊本県が「くまもっと湯美人」宣言というものをしているんです。

公式サイトでは、熊本県の温泉を泉質に合わせて10種類に分別しており、今回の日奈久温泉は「Type10やさしい美人湯」にカテゴライズされています。

温泉につかって気分が癒されるだけでなく美人にもなれるなんて素敵です。

百年を超える歴史の宿

　熊本市の50キロ南に位置する日奈久温泉は、開湯600余年の歴史を持つ湯町。父親の傷の回復を願った息子が温泉を発見、「親孝行の湯」として知られている。細い路地や木造旅館、名物のちくわの店が並ぶ温泉街はひなびたムードに満ちている。その一角に立つのが金波楼。日奈久のシンボルとも言える木造3階建ての老舗宿だ。明治43年の創業時の新聞記事には「九州一の温泉宿」として紹介されている。

　欄間や窓の細工が素晴らしく繊細で、磨き込まれた廊下や階段の木材の立派さに目を奪われる。木造ゆえか空気がやわらかく感じられるのも心地よい。お風呂は男女別内風呂と露天風呂。庭に面していて明るい浴室だ。泉質は単純温泉。ツルツルとした弱アルカリ性のお湯で肌に優しい浴感。気持ち良く入浴できる。

　時間のある時には館主自らが館内をガイドしてくれる。説明を聞いていると、ここで過ごした人たちのざわめきや、くつろいだ様子が目の前に浮かんでくるよう。百年宿の魅力を存分に感じられる。

金波楼

• 住所　熊本県八代市日奈久上西町336-3
• 電話　0965-38-0611
• 交通　九州新幹線新八代駅よりタクシー25分または肥薩おれんじ鉄道日奈久温泉駅より徒歩12分
• 金額　1泊2食1万4190円〜、入浴のみ500円
• http://www.kinparo.jp

実際に掲載された『WAttention TOKYO+ 挖！日本（台湾版）』の記事は、オンラインでもお楽しみいただけます。