台湾現地日本情報マガジン『WAttention TOKYO+ 挖!日本』の人気連載記事「日本元氣溫泉之旅」を覗き見。温泉ライター西村理恵さんの記事を読みながら、おうちで温泉気分を味わってみてはいかがでしょうか?
今回ご紹介するのは、群馬県の老舗宿、積善館。
国外問わず人気の「Spirited Away」のモデルになったとも言われている宿なんです。
Spirited Away???
これは「千と千尋の神隠し」の邦題で、Spirit(神、精霊)+Away(いなくなる)で邦題の”神隠し”の意味になります。この記事を読んだら、この世とあの世を繋ぐ赤い橋が印象的なあのシーンを見返したくなること間違いなし!
歴史を体感できる老舗宿 群馬県四万温泉 積善館
群馬の名湯・四万温泉は開湯1200年の歴史を伝えている。現在37軒の宿があり、古い歴史を有する宿も多い。積善館もその一軒。創業は江戸時代中期の元禄4年。群馬県の重要文化財に指定されている本館は、何度か手を加えながらも300年前の創業当時の建物である。日本の温泉文化を伝える貴重な宿に、今でも宿泊することができる。
本館前に立つ元禄の湯は大正時代の湯殿。扉をあけるとすぐが脱衣場、その先に長方形の5つの浴槽が並び、自然湧出する艶やかな温泉がかけ流しで注がれている。透明度の高い美しいお湯でさらりっとした入浴感。お湯の管理が良く、入るとお湯の力が体を伝ってくるよう。私も大好きなお湯である。この元禄の湯と本館の建物、その前にかかる赤い橋は、四万のシンボル的な景観で、アニメ映画「千と千尋の神隠し」のモデルの一つとも言われている。
積善館には本館のほか、山荘、佳松亭と3タイプの棟があり、料理も客室も異なるもてなしが受けられる。山荘は昭和11年の建築。欄間や床の間など日本旅館の粋を感じられる木造棟だ。昭和61年建築の佳松亭は、整った設備を備えた高級ラインの棟である。
積善館には今まで3度、泊まったことがある。それぞれの棟、特徴があるが中でも個性的なのは本館。布団は自分で敷き、洗面所やトイレは共同、部屋までは木造の階段を上り下りする。足腰の弱い人、あるいは音に敏感な人には向かないが、普通に泊まる分には過不足ない。料金もお手頃だ。2泊3泊して日本の温泉文化を感じてほしい。
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